不正が必要な構造 黒髪強制と今後起こりうる学力テストの不正

 

不正は構造的に起こる

マイナス金利

ゼロ金利国債を買うことで生き延びてきた銀行が、マイナス金利で更に大変なことになっている。地方にはめぼしい貸出先がない。

という事らしい。

捨てられる銀行 (講談社現代新書)

時間というのは恐ろしい。そんな上手い商売はない。

 

 

戦略の失敗を戦術で回避しようとする努力

地銀は収入先がない

今はスルガ銀行が炎上している。地銀は収入先がない。よって危ない橋を渡った。

スルガ銀行の「第三者委員会の調査報告書」が目次だけでお腹いっぱい : 市況かぶ全力2階建

東芝粉飾決算事件も一緒

東芝 粉飾の原点 内部告発が暴いた闇

トップの誤った判断を修正することが不正会計につながった。これが教育でも起こる。構造は人では動かせない。

意外と会社は合理的 組織にはびこる理不尽のメカニズム

教育の不正会計・粉飾決算

黒髪強制という粉飾

大阪府でも東京都でも同じで、現場に数字を要求して、現場にプレッシャーをかけた結果である。

見た目を変えることは簡単である。中身を変えることは時間がかかる。高校は3年間しかない。その間に変わるのはほぼ不可能である。もしやるなら強制*1か大金を投入するしかない。コスト的に考え得るやり方は入試段階で弾くだけである。それはつまり、定員割れを容認することである。

 

次は学力テストの不正

学力を構成する要素はある程度わかっていて、それ以外の要素(つまり環境)はお金がかかる。

参考文献

日本人の9割が知らない遺伝の真実 (SB新書)

学力と階層 (朝日文庫)

「日本人と英語」の社会学 −−なぜ英語教育論は誤解だらけなのか

お金をかけないのが日本の教育で、これはOECD統計でも下から2番目くらいである。これでは環境を改善することは不可能である。

参考文献

教育と平等―大衆教育社会はいかに生成したか (中公新書)

そうすると国学力テストをいじることになる。短期的には利益があるからだ。

『やばい統計学』によるとアメリカの場合、5%位が不正だと言われている(統計的手法による)。

ヤバい統計学

以前あった大相撲八百長疑惑の時、データを統計的手法で解析した結果、八百長は限りなくクロに近いと指摘していた(『ヤバい経済学』)。

 

*1:「半強制です。自主的にやるまで待っていたら3年間終わっちゃう。」「文武両道あり得ない」下関国際・坂原監督が野球論語る|日刊ゲンダイDIGITAL