文章題を解けない小学生
仮説
文章題は数字がABの順番で書かれているので、そのままABと立式すればAB順になる。日本語はAが単価、Bが個数になっている。よってA×B=C。
例 100*5=500。
文章題が解けない小学生が結構いるので半強制する。
文章から数字だけ拾ってくれば何とか正解を導き出せる。ただし理解は出来ていない。
このあたりが正解だと思う。
小学校では、「算数の文章題を解けない生徒の多くが、『(問題で)何を聞かれているかわかる?』と聞いても答えられない。
「教科書が読めない人」は実はこんなにいる | リーダーシップ・教養・資格・スキル | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
文章題は日本語配列(文法)になっているのでAB順で出てくるために、A*Bと書けば答えは出せる。英語圏は逆にBA順になっている。
文章が読めていない話はこちらで。
ちなみにアメリカは逆の順番。つまり5*100=500。
双方とも国語(日本語と英語)の語順で説明できる。
自分も掛け算の順序云々は、国語の問題で算数の問題じゃないやんと思う。
— 喜多野土竜『通潤橋物語』発売中 (@mogura2001) December 6, 2019
だが、人を教える仕事を10年以上やっていると、順序を入れ替えると途端に文脈を理解できなくなる人が一定数いることに気づいた。
教育学の専門家に話を伺い、発達障害の文献を読み、教える順序や構成に気を使うようになった。 https://t.co/LLzCF5w1Ln
初めはテクニックで、そのうち聖典化してさらに謎の進化をした結果だと思う。
一定数向いていない人がいる。学校はそれが言えないから、形だけでもできた風にする。時間をかけられない現場の苦肉の策だと思われる。
塾の落ちこぼれクラスを持ったことがあったけど大変だった。よく槍玉に上がる「掛け算の順序問題」も、順序を固定でもしないと立式できないし、「順序入れ替えてもOK」って言うと割り算や引き算まで入れ替えちゃうしね…
ガチの教育困難層が集まる個別指導塾で働いたのはかなり人生勉強になった。……「真面目に座って、授業を受けられる方が、普通から離れた人達なのかも。」 - Togetter
14%いる協会知能。
なぜ何もかもうまくいかない? わたしは「境界知能」でした | NHK | WEB特集
知能指数が出た頃に知的障害を定義すると30%いることになるので2%に下げたという説があるらしい。
体育バージョン(逆上がり)
「逆上がり、必ずできるようになりますよ! 僕に任せてください」
— Kazuho Oku (@kazuho) May 19, 2022
と言う教育学部体育学科の教員(要は体育の先生の先生)のところに行ったけど
「こんな無理な子は見たことがない」
と匙を投げられた話はしましたっけ?
でもたぶんこれ2ヶ国語インプット環境特有の問題ではなくて「日本語しか習ってないけど国語能力低い層(算数の文章題が解けない子)」でも同じ現象が発生してる悪寒がする
"セミリンガル"という苦悩…3か国語どれもペラペラ話せると聞いていた学生から「先生はいいね」と言われ、小学校から高校までの話を聞かせてくれた - Togetter
調査の結果は、日本人の3分の1が初歩的な日本語を読めず、同じく3分の1以上の人が小学校3〜4年生の数的思考力しか持たない、パソコンを使った基本的な仕事ができる人は1割以下という惨憺(さんたん)たるものであった。しかし、驚くべきは、そんな日本が各分野で1位を獲得しOECD平均よりも有意に高い国となっている点である。他の先進国はもっと悪い状況なのだ。
以前予備校講師が国語(読解力)が不足しているのではと言う現場の感覚を述べていた。10年くらい前らしいがその仮説はたぶん当たっている。
小学校の勉強は意外と難しい
小学生で3割脱落するという説がある。中学は全体の5割。高校も似た話で、その結果大学生の学力低下が起きる。実際は高校の「落第組」が入学しているだけである。
世の中必要に迫られた嘘も方便みたいなことがよくある。
義務教育の謎の進化は対策案
「ジャンク品とは壊れていて正常に動かない事です」メルカリ、購入者の知識が低すぎるせいで進次郎構文を求められるらしい - Togetter
こういう事が現実に起きているので暗記や謎の技術が必要になっている。
F欄の話も近い。
かけ算の補足説明
小学2年生段階で、掛け算の順番を気にするのは、割り算を見据えているからです。
単位あたりの数、それが何単位、という概念が理解できていない子供は、非常に高い確率で割り算でつまづくことになります(なにしろ割り算は可換ではありませんから)。そうならないように、掛け算の段階から、繰り返し繰り返し、この2つの概念の区別を教えるわけです。
単位あたりの数、みたいな概念が曖昧でも、小学校3年生で習う普通の(整数の)割り算はなんとかクリア(した気になることが)できるかもしれません。しかし、小学校5年生になれば、小学校の算数の大きな鬼門といって良い「割合」さらに、6年生になれば「分数の割り算」が待っています。分数の割り算の意味を理解する(個人的には、大人でも理解していない人がかなりいると思っていますが)には「割合」という概念の理解が必須ですが、そのためには、前提として「単位あたりの数」の理解が必須です。
矛盾解消のための発明仮説
比率の概念はいつ獲得できるかの話が書かれている。
なぜ比率の理解度が低いのか - 人間の成長の階梯と論理の要請の間で失われるもの - 天国と地獄の間の、少し地獄寄りにて
小学校くらいまでは機械的に暗記がベストで高校だと突然理解できるようになる。
実際、人間には成長の過程で、ある段階に達しなければ身につけられない能力が存在する。これは幼児教育ではむかしから知られたことであり、なんなら中学校の保健体育の教科書にさえ記載されている。空間の認識とか順序とか同一性の認識、対立の概念など、人間は年齢とともに順を追って理解できるようになっていくようだ。
なぜ暗記か?という疑問はつまりカリキュラムに無理があるのではと言う仮設。
脳の発達に合わせたカリキュラムと論理的に最初に教えるべき概念を含むカリキュラムという二本立てのため、時々矛盾が起きる。
特に算数では、発達段階の要請は論理構造の要請に打ち負かされてしまう。結果として、その学年に配当されているのに著しく理解が低い領域が発生する。それが典型的に起こっているのが、小学5年生の「比率」なのだ。
かけ算の順序問題はこうした矛盾を解消させるために編み出されたテクニックになる。
その矛盾を解決するために生み出されたのが「てんとう虫図」であり、「くもわ」の呪文だ。そして、要領のよい教師であれば、どれが「く」でどれが「わ」、どれが「も」であるかを判別するコツをうまく生徒に伝えることができる。そういった努力の結果として、見かけ上は比率の問題が解けるようになり、見かけ上は小学5年生に比率の問題が理解できたことになる。
類例として書けない小論文対策がある~公式で書く大学受験の小論文~
普通の高校生は小論文が書けない。よって書けるようにするノウハウが必要になる。出来ればお手軽に。
そうすると規格化されたマニュアルが出来る。
ただし、例えば「しかし」でつなぐ場合、全く「しかし」でつなげないのに「しかし」をフォーマットに従って使ってくる。字数を埋めただけの意味不明な小論文が量産される。白紙よりはましという位置づけになる。
「運転に向いてない」と判断して自動車学校を退校したというツイートが話題に→ある指導員「馬鹿にするのはおかしい」その理由とは… - Togetter
RSTを導入した病院の事例も報告されました。職種別のRST能力値は「医師、看護師(大卒)、看護師(専門学校卒)・事務、介護福祉士(専門学校卒)」の順でした。
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