結論
異業種から来た人は出自(出身業界)が重要。出自とはその人が今まで何で飯を食ったか。
Newsweek (ニューズウィーク日本版) 2019年6/4号 特集:百田尚樹現象 / 独占インタビュー 百田尚樹・見城徹(幻冬舎社長)
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人を見る基準はどの業界出身か
百田氏の出身地は放送作家
百田氏は放送作家出身なので小説家とは別のジャンルの人。似ているけど違う。
手早く資料を集めて一番組をでっち上げるテレビ的手法(?)を小説に持ち込んだ。歴史的とかどうでもいい。NHK並みに歴史考証もする必要がない。
テレビ的なものと相性が良いのは雑誌編集の人。いとうせいこう(うんちく王)、山田五郎はこの分野のパイオニアである。編集するように番組の構成を編集したらしい(うんちく王の番組での裏話)。
テレビ業界の悪い癖
なんでも通じることだが、何で飯を食ってきたかが重要です。業界の癖がつくので良くも悪くもその考え方が身についてしまう。TEDのパロディで一騒動あったのもわかりやすい。文章の世界は引用が必要です。テレビはパクリ無罪なんでしょうね。今では番組のフォーマットを買うということが一般化していますが。
27時間テレビで「TED」を無断パロディ? 問題化する可能性も - ライブドアニュース
これも同じ出身業界の癖が出てしまった事例。社長は店舗経営のプロであって、店舗がないデジタル時代をキャリアとして学習していなかった。
7pay問題、NETFLIXライバル社の破綻…経営トップの「ITリテラシー」が企業の明暗をわける | デイリー新潮
だからデジタルがどうこうする問題じゃなくて、店舗に行かない人向けのサービスとして宅配DVDからオンライン配信(ダウンロードではなくストリーミング)になっただけで、デジタルが問題ではないです。強いて言えば生活文化圏の話です。アメリカは駐車スペースが無限にあるので、車をどう止めようと駐車場が満杯になることがない。だから適当に止める。技術がないのではなく技術を身につける理由がないのです。
これは大学の学部でも同じ。経済学部はとても非人間的です(笑)。
異業種からの参入トラブル。協議の安全性を高めてきた業界に対する異業種の無頓着さですね。
ボクシング団体共同声明「努力を踏みにじるもの」 - ボクシング : 日刊スポーツ
我々各団体はこれまで、ボクシングがそうした競技スポーツであるという自負を持って、世界諸団体とも協働しながら、安全性重視の姿勢等に基づき、公平・公正なルールを策定し、その運営に務めてきた。
しかるに、近時「ボクシング」「ボクシングルール」などの名の下、商業性のみを追求する一方、安全性を軽視し、公平・公正とは言い難い運営をするイベント、企画等(「非ボクシングイベント等」)が散見される。
ゲームメーカーの出身地
かつての三大ハードの出身は
で、純粋にゲーム屋はセガ。正確には違うけど。
ソニーはラジオ(アナログ回路)から始まって音響関係をやっているため、音がいいのです。セガは音が悪い。メガドラとかサターンとか。
任天堂はおもちゃ屋(花札は無視)なので子供が触るということをかなり真剣に考えている。とくに、ネットに繋がることが前提になった時代にプライバシーを考えている。
ちなみに銀行から来て潰しそうになった会社というのがあるらしい。商売に銀行は必要だが銀行員は必要ないと思う。社長にしてはいけない。任天堂社長は君島氏(銀行出身)だったが例外の人だと思う。