本物と偽物
野球の科学的トレーニング
野球の話だと今は普通の高校生も150キロを投げられる(普通と言っても高校球児なのでスポーツエリートです)。それは筋トレをやっているから。大昔だと才能がある人だけが150キロを投げられた。だからこそ球速が才能の指標として使えた(肩・長打力・足は才能)。今は科学的トレーニングが発達して良くも悪くも150キロのハードルが下がった。そうするとどうなるか。本物の150キロと偽物の150キロが生まれる(石井一久・談)。
もちろんプロ野球が欲しいのは前者である。
偽エリートが教育界、中学受験にも現れている。
重課金ゲーム化した中学受験
どこかで資料を見たのですが、いわゆる御三家の塾費用は平均の二倍かかるそうです。本当に重課金ゲームです。
課金ゲーム化する中学受験 “偏差値71の超難関校”開成中学はなぜ「授業料免除」を始めるのか? | 文春オンライン
これはずっと前から言われていてさらに効率化=重課金したのだと思う。中学受験では数学者が解けない問題が出される。少なくとも時間内に解けない。受験用の問題を短時間で解く特殊なトレーニングをした人間が合格できる。ちなみに某御三家は東大受験に合わせて中学入試を作っている。
解けない中学入試の問題とその後の暗記のみで理解できていない話がある。
結果その特殊なトレーニングを受けた人間が入学してくる。しかも専任コーチをつけたエリート。
ところが、親に課金され、強制的に勉強をさせられてきた生徒たちはほっておくと勉強をせず、どんどん学力が落ちていく。そのため、いくつかの難関校では放任主義を止め、小テストや宿題をおこない、管理教育をし始めた。ここで新たなる問題が出てくる。難関校には、管理して、生徒を勉強させるノウハウがないのだ。
進学校ほど受験対策をしておらず(自学自習できる生徒しか入学してこなかった)、外部の塾任せなことが多い。逆にいわゆる教育困難校ほどそういった生徒のノウハウがあると聞いた。金八先生の舞台は足立区でそういう特殊なノウハウがあったらしい(今は不明)。
舞台は東京だが関西でも同じ。2002年出版で同じようなテストに特化した生徒と考え抜く力を持った生徒の違いがあると述べていた。もちろん伸びる生徒は後者。
某転職界隈が学歴を中学から書かせる理由がなんとなくわかった気がする。中高一貫校の高校編入組or公立校出身者を本物の能力とみている。それ以外は重課金ゲームの勝者=偽物だという意味だと思う。
大人も同じ
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