アナログとデジタルの壁 紙は画材

デジタルとアナログの谷

アニメのデジタル化

デジタル化で典型的なのがアニメの色彩ですね。

デジタル化し始めた頃のアニメはとにかく絵が薄い。アナログ時代で成立していた世界がデジタル化で薄くなってしまった。

その後デジタルで成立する色と線がわかったらしく改善している。クレヨンしんちゃんドラえもんの長期で放映している作品を並べると途中おかしな物が見えると思います。それが過渡期のものだと思います。

レコードとCD

アナログレコードだと中心部に行くほど音質が落ちるので、アルバムにはいわゆる捨て曲が後ろの方にあります。曲飛ばしがCD以降にできたので曲順の意味が消えました。それ以前は前から順に聴くように曲順が組まれていた。今やストリーミングです。

漫画のデジタル化と雑誌の紙質

週刊漫画は基本的に荒い印刷を前提にしています。それは紙が安いからです。古いアナログ世代の漫画家は荒い紙を前提に絵を描く。月刊誌時代の漫画家はそれを熟知していて、原稿では細い線でも紙質の悪い雑誌に掲載されると荒々しい絵に変わる。だからその当時の漫画を今の技術で復刊すると絵が大人しくなってしまうそうです。原稿が同じでも偽物になる。

漫画雑誌の印刷の見え方は難しい - Togetter

これは印刷屋の責任では無いですね。安く速くなら質はないと思え。で、こういったノウハウをどこが抑えておくのか。編集か漫画家か。使うソフトはたくさんあるので結局漫画家が抑えておく必要がありそうです。新人には難しい。

ハートカクテルという漫画がありますが、あれは見る人が見ればすごいことをしているそうです。色彩指定が以上に多い多色刷りでものすごいコストがかかっている。