モラトリアム
永遠に責任を取りたくない。すなわち管理職は無理よね。
母親(責任者)になりたくないフェミニスト
日本のフェミニズムが「娘のフェミニズム」だと言われる所以は、教祖がそのタイプだからである。
教祖の嫌いな物は二つあって子供とマザコンである。
双方とも母親が必要である。これは母親になることへの拒否である。永遠の娘であることを望むため、強制的に娘を卒業させられる行為は全力で回避するのである。
- 子供がいると母親にならなければならない
- マザコンは母親への甘えであり、娘は母親にならなければならない
子供嫌いとマザコン嫌いは同じことである。どちらも母親が必要である(子供は女性が産み、その瞬間母になる。)
「無責任な娘と、責任者になる母親」という構図で日本の女性フェミニストは前者の立場にいたいだけである。
かつて冷蔵庫マザー説で自閉症業界に喧嘩を売ったが、子供と子供の責任を引き受ける母親という職業が嫌いという補助線を引けばはっきりわかる。
一九八六年に河合塾より発刊された上野千鶴子著『マザコン少年の末路―男と女の未来』(河合ブックレット1、河合文化教育研究所発行)の中でなされている、“自閉症は母親の過干渉・過保護によって引き起こされる”という記述は自閉症への誤解にもとづくものであり、差別を助長するのではないかというのである