学校の成績はやる気を削ぐ装置にもなる

「子供の頭がいい国」と「悪い国」の違い 生徒の成績低下が止まらないスウェーデン~北欧・福祉社会の光と影(44)(1/4) | JBpress(日本ビジネスプレス)

後半がぐだぐだなので必要な情報を抜き書き(引用)しておく。

最初は環境因子。
移民(の子)はそれ自体ハンデになる。教育の基本は親なのでどうしても子供の成績に違いが出る。日本でも親の年収(正確には世帯年収)で子供の成績が違っている(塾ありなしのデータが必要)。だからこそサポートが必要だがお金の問題が立ちはだかる。

必要な単位を取得して高校を卒業する生徒の割合は、スウェーデン人の両親を持つ生徒は91%、移民の両親を持つ生徒は52%となっていた。

そしてもっと大事な論点がこちらです。
成績をつけると子供はやる気を削ぐ。

コロンビア大学の研究者アライ・クラップ氏によると、6年生の時に成績の評価を受けた生徒は、同時期に成績の評価を受けなかった生徒に比べて、その後の成績が悪化しているという。これは同氏が7000人以上の生徒の成績を追跡して得た結果だ。同氏は「悪い成績を得た生徒は、自分自身に成績を関連させてしまい、学校での努力を完全に放棄する可能性が高い。このリスクは高学年になるとずっと小さくなる」と言う。

子供の自尊心を傷つける。
留年が話題になったときに、自尊心を傷つけコストがかかり成績が上がらないという結論だったと思います(OECDの報告書)。金をかけて状況を悪化させているということです。それなら先生の数を増やしてサポートした方がまだましになる。
はてなブックマーク - 留年:OECDが廃止求める提言 - 毎日jp(毎日新聞)