大阪維新のDNA~短期に片付けて長期で影響が出る~

短期的にしか考えられない

橋下府知事時代から短期決戦的に戦って反転攻勢される前に次の問題に移ってまた短期決戦をするため一時的に勝つ状況が複数出る(全勝しているように見える)が、今回のように長期間で不案内な外国(思い通りにならない相手)という状況だと徐々に破綻が見えてくる。

短距離には強いが長距離には弱いというヤンキー特有の症状が出る。テレビは短距離で反射神経勝負なのでヤンキーは強い。その場限りにおいて強い。長距離でスタミナを使う思考は大学人が強い(一部を除く)。

ウクライナに関連して戦術分析が出ていた。うまく言語化されている。

かつて大阪の教育改革がなぜ駄目なのかを延々愚痴ったが、本質的なところは見えるところを片付けてゴミは部屋の隅のよけただけだった。そのうちゴミが腐り出す(金利追加)。さらに対策するがやっていることは同じ。短期的な解決=問題の先送りである。

大阪は初手で間違ったので後は全部バグを潰すことに専念することになっている。民間校長を入れたら人事が狂った。校長の椅子が減ったためその通過点である教頭の試験に人が集まらなくなった。そして赤紙を配るというバグパッチを当てることになった。そもそも設計段階で気がつかなかったくらい教育には疎い人のが書いた絵だった。

geopolitics.hatenadiary.com

教育はそもそも学校だけで成り立っているわけではない。当時でもデータで家庭の能力が反映されていると間接的に書かれていた(一番古いと父親の職業、最近は母親の学歴)。

議論の土台から駄目なので何を上に乗せても上手くいかない。コストはかかる。現場は結果が出ず疲弊する。

橋本さんの自伝的な記事を読んだことがあるが(出典が見つからない)、当時思ったことは、短期的な付き合いは出来るが長期は無理な人だろうと言うことだった。

例えば友人という枠組みは長期の取引なので嘘などのマイナスの評価は確実に悪い結果になる。人生は繰り返しのゲーム(ゲーム理論)なのでマイナスは少ない方が取引として継続しやすい。国家間は案外嘘はないらしい。理由はゲームが複雑になるため双方損をするからである。ちなみにやらかした国が隣にある。

長期の取引関係が信用だったり信頼だったりする。ソ連からの伝統で悪い意味で信用がある。

ロシアによる毒殺未遂 元ウクライナ大統領の場合 - BBCニュース

本人は無意識にその信用を軽視しているのではないだろうか。短期的に物事を考えがちな思考を選んだきっかけは本人しかわからない。

チェルノブイリ原発、ロシア兵が汚染地域通る「自殺行為」 事故知らない兵士も=職員(ロイター) - Yahoo!ニュース