青春の老化~世代の価値観と記憶~

 

戦後のタブー

当時の空気感共産国のことを悪く書くとお叱りのお手紙をいただくというものだった。中国史の教授が軽く悪く(学術的には正確)書いたら、そういうことがあったと新書の後書きに書かれていた。

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市井にも直接的ではなくともそういう薄らと暗い雰囲気があった。この霧が完全に晴れたのは北朝鮮が拉致を認めたあり(2002年以降)からだと思われる。それまでタブー扱いだった。口にすると差別主義者と迫害された

 

「私はロシアに詳しいんだ」と称する人はだいたいソ連時代以来の老害らしい - Togetter

 

化石になりそうだけど一種の内面化された戦後の精神(自動ブレーキは言い得て妙。自動である故に無意識とか思考停止とかになる)なので世代交代すると一気に忘れられる。そしてなかったことにされる。当時を生きた人はものすごく嫌っていることだけが生き残っておかしなことを言っているように見えてしまう。空気感は伝わりにくい。

右も例外ではない。アジア主義は元々右翼のものだった。反米右翼なら中韓に近づくし、軍事政権下の親韓派は右側になる。左側は北だった。

現在の「親ロシア的(反ウクライナ的?)」な意見・心情は、結局何に起因するのか/細谷雄一・田中信一郎両氏の連ツイを基に - Togetter

防衛研究所の役割について(佐藤丙午) - 個人 - Yahoo!ニュース

韓国に対する考えも戦後の空気を反映している。ただし韓国も途中までは軍事政権だったため否定的されていた。

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リベラル大崩壊~対抗言説なき危ない未来~

戦後の主流派(進歩的文化人の考え方)とそれへの恨みという構図。

パトレイバー2で陸幕調査部別室の荒川(竹中直人*1後藤隊長に偽りの平和を語るシーンがある。

左翼とはどういうものだったのかという簡便な説明です。

日本の「左翼」は、冷戦下に「護憲」「非武装中立」という非現実的な理想

橘玲の日々刻々 | 橘玲×ZAi ONLINE海外投資の歩き方 | ザイオンライン

戦後正しかった考えと矛盾する令和

戦争を否定することが正しくて、戦争に対してどういう態度をとるか?というと、これ(酒を酌み交わす)です。平均的な日本人の平和観で誇張でもなく酒を飲んで仲良くなると言ったシールズ関係者(SEALs *2 )と同じです。

軍隊や戦争を否定しているため、攻め込まれたときにどうするか?ということに対する答えが酒を飲むなのです。本質は酒を酌み交わすことではなく、軍隊や戦争を否定していることです。

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【スピーチ全文掲載】「好き放題やっている安倍総理へ、僕らはこの怒りを絶対に燃やし続けます」――"アジアの玄関口"福岡から来た学生がもの申す! 10万人国会前抗議直前のSEALDs金曜行動で訴え | IWJ Independent Web Journal

 

【iRONNA発】SEALDsのみなさん、僭越ながら「苦言」を少し…(1/3ページ) - 産経ニュース

 

 

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戦後の正しいルールでは念仏を唱えるしかない。

坂本龍一&吉永小百合が反戦訴え「みんなで絶対にダメだと言ってあらがえばよい状況になる」 - 芸能 : 日刊スポーツ

 

軍事を語ると人間扱いされなかった

いつもは威勢のいい橋下徹が降伏を進めている。それには理由がある。あの世代が受けた時代の空気がそれだからである。

ウクライナ南部で市長相次ぎ連行 外相「ロシアが拉致」: 日本経済新聞

時代の空気~反戦平和の理論的帰結は逃げる~

平和主義は自国に攻め込まれた時をどうするかという問題がある。その答えが白旗を揚げるである。または逃げる。

平和主義は軍隊を持たないという意味を含む。だからスイスに行ったりコスタリカに行ったりした。スイスは永世中立だが軍隊がある。そもそもヒトラー率いるドイツと睨み合って国を守った。コスタリカは重武装警察とアメリカの庇護だったかな。青い鳥=軍隊のない国を探していた。

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9条は侵略戦争を防ぐことであって自国防衛は認めるという立ち位置は実は左翼ではかなり右よりである。武力を持たなければ攻め込まれないというものが中心であった。

 

その当時の空気感がこれで空気は言葉ではないため記録しにくい。だけど確実にあった。この空気を吸った人間で一番の若手が60年代生まれである。

『閉ざされ言語空間』にあるがメディア関係者は戦後GHQに懐柔された。率先して言論統制と検閲に関わったらしいと言われている。

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この60年代生まれがオワコン化している。

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「ウクライナ勝てませんよ」「無駄死にしてほしくない」 テリー伊藤がウクライナ人に発言...口論に: J-CAST ニュース

 

連日連夜の激闘は誠にご苦労で感謝の言葉もない。よく今まで頑張ってくれた。だがここで我々が負ければ、我々は祖国を失うことになるのだ。我々が多富洞を失えば大邱が持てず、大邱を失えば釜山の失陥は目に見えている。そうなればもう我が民族の行くべき所はない。だから今、祖国の存亡が多富洞の成否に掛かっているのだ。我々にはもう退がる所はないのだ。だから死んでもここを守らなければならないのだ。しかも、はるばる地球の裏側から我々を助けに来てくれた米軍が、我々を信じて谷底で戦っているではないか。信頼してくれている友軍を裏切ることが韓国人にできようか。いまから私が先頭に立って突撃し陣地を奪回する。貴官らは私の後ろに続け。もし私が退がるようなことがあれば、誰でも私を撃て。さあ行こう! 最終弾とともに突入するのだ

白善燁 - Wikipedia

 

お茶の間で軍事の議論、大丈夫ですか? 元防衛研主任研究官に聞く:朝日新聞デジタル

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