受験の高速道路理論

高速道路とは目的地まで整備された環境のこと

そして高速道路は民間塾が整備している。

 

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こういうものは素質は前提でその先に訓練(塾)がある。

その結果が中高一貫校で東大のシェアがエグいことになっている。確か上位10~15校で1/3(約1000人)を押さえている。100校だと2/3位のはず。合格者の出身校(高校入学偏差値)は偏差値70越え(上位2%)の学校だけである。一貫校は高校偏差値がないため除外してこの数字らしい(十傑組で開成のみ高校組があるくらい)。

塾歴社会で学校と言うより塾の同級生が存在する。東京だと緑鉄会(東大向け)は有名である。

 

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高速道路とその先の渋滞

将棋の羽生さんが以前指摘したことに棋士は高速道路の先で渋滞を起こしているとことがあった。高速道路は先人たちの知恵である定跡(整理されたもの)で、プロ棋士は学習済みである。高速道路を降りるところで大勢が悪戦苦闘しているという状況なのである。

高速道路を最速で駆け抜ける受験

これを学習にとらえると整理された学習コースをいかに早くしてクリアしていくかが今の受験界の必須条件になっている。これを受験産業先取りと言っている。やるべきことをいかに早くしてこなしていくか。そしてそれは演習であるため量をこなせるかである。この二つは受験の早期化とほぼ同義語である。使える時間を確保するなら早めに始めないとならない。そしてやるべきことはかなり多い。

高校からは間に合わない~大学受験の現実~

大学受験は受験産業の見解として中学受験組と比べて高校受験組は最低1年くらいの差がついてしまう。中学3年で高校一年の学習が始まってないと間に合わない。

このコメント欄にあった高校からという話は実は決着がついている。

[B! 教育] 東京私立中学御三家のSAPIXシェア5割、東京公立中高一貫校のenaシェア55% - 斗比主閲子の姑日記

共通テストも基礎学力というより別の私立大学の試験(癖がある)ととらえた方がよい。センター試験とは毛色の違うテストになっている。対策として余計に時間がかかる。

誰が競争に参加できるか?

お金の話が多く語れていますが教育社会学の結論は親の能力だと言われています。お金を与えても成績が上がるわけではないのです。親の能力が高いとそもそも高所得者になるのでお金は出せるのです(それでも高いけど)。

 

 

お金で解決できるなら楽な問題です。

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【中学受験2014】「都立中高一貫校10校の真実」11/29刊行 | リセマム

目次:
〈都立中高一貫校のメリットとデメリット〉
中高一貫になったとたんに現役東大合格者が5人出た、白鴎高校
○予算が一般の公立中学校の10倍ある、区立九段中等教育学校
○私立の一貫校と同様のカリキュラムなのに、学費は6年間無料
○先取り学習が可能なので、後期課程で十分な受験対策ができる
×「ゆとり教育」に基づく制度のため、校内格差が生まれやすい
×入学試験が学力テストではなく思考力や判断力を見る「適性検査」のため、なかには、必ずしも学力が高くない生徒もいる。
×多忙すぎるため、実は優秀な教員から敬遠されがち 

 

中高一貫校に教育効果があるか?と問われれば今の段階ではないです。ただ質の高い生徒に囲まれる=質の悪い生徒に青春を奪われるリスクを考えると効果がないとしても行くメリットはあります。

中高一貫校進学が難関大学進学に与える影響 ―東京都全高校データベースの分析から― - 論文・レポート

 

 

 

 

 

 

高速道路の一例(又は必修科目)。整備されたものを吸収してPCで勉強してさらに定跡外しをして未知の領域で戦うのが今の将棋棋士です。