反権力が若者文化だった
マスコミの中にまだいるが、かつて反権力がかっこよかった時代があった。漫画家のいしかわじゅんがパトレイバーの漫画を指して、ヒーローが権力側にいることが信じられないという風なことを言ったことがある(NHKBSでやっていた「BSマンガ画夜話」らしい)。
3つ子の魂100まで
いしかわじゅんがおかしいことを言っている訳ではない。当時の若者文化として反権力が標準装備だった(いしかわじゅん1951年生まれで「しらけ世代」)。ロックも若者文化だった。20世紀少年でロックが出てくるがその世代はすでに高齢者になりつつある。浦沢直樹は1960年生まれで「新人類世代」である。
テレビが終わった~時代の寵児だったフジテレビ~
フジテレビがやばいのはすでに2002年と2008年で明らかにされたが何も変わらなかった。今の社長はとんねるずの番組を作っていた世代である。残念だけどセンスが前の世代である。未来は今の延長線上にないということをテレビが教えてくれている。断絶した理由はネットの台頭である。
ネットをどう取り込むかだが、取り込んでもテレビを支えられない。恐竜を維持する餌はあまりない。分断化された世界は100万枚売れるCD(古い価値観)より、1万枚が100本売れる世界である。大衆はおらず少量多品種が存在するだけである。小室哲哉が100枚売れるマーケットがないと言っていた。そして大衆に合わせているテレビの網は大きすぎてしまう。反対に摺動部であるオンラインサロンなどの少数単位(MAX数千)のものは大流行である(youtubeも同じで100万回再生はテレビだと打ち切りレベルの回数だが維持できる)。
ネットも検索からAIへ。文字から動画へと変わっている。
ソ連が消えた日~左翼からリベラルへ~
この世代(60年代生まれ)からもう少し下が反権力で左翼がトレンドだった。1991年にソ連が崩壊して戦後の主役が終わった。戦後の主役は左翼でそのまま老齢化している。
最終的に戦後左翼が終わったのが北朝鮮が拉致を認めた時である。2002年に当時の小泉首相が北朝鮮へ行った。ここで初めて北朝鮮は拉致を認めた。
戦後の左翼をまとめた本がこちらで古いがある程度歴史がわかる。
本尊の朝日新聞。
新しい時代に対応出来ないサヨク
今そこにある危機が台湾である。遠くロシアとウクライナの戦争で戦後左翼は何も出来なかった。思想的に何も生み出さなかった。戦わなければ助かる。武器を持たなければ平和。これを全部まとめてロシアが潰してしまった。青春が反戦平和だった人は老人になったときに全部消えてしまった。
反権力の新しい「しのぎ」
昔からある環境問題が新しい「しのぎ」である。サヨクの食い扶持。あとは女性の人権とエロ禁止あたりが公金チューチュースキームである。