こだわりは負債

失敗する人をみるとどうも共通点があるように思える。

その一つがこだわり。

本人に理想型があってそれに合致しないと心の中で不快感が発生する。坂道でも上手く建てられるのが成功する人で、坂道を指摘して「こんなのはだめだ」と言うのが失敗する人。坂道を平坦に改良しようとするが、そのような能力はなく、たとえできたとしても競争者は先に行ってしまっていて、すでに負けていたという状態が生まれる。理想が高く現実は醜い人の人生がこれに填(はま)る。

世の中理想的な状態があればいいがほとんどないので、今ある状況でできるだけ質を上げていくしかない。ただし悪い状況であることは行った人の責任ではないので、同様のケースと比較して評価しなければならない。そうしないと人が逃げ出していつも人不足に陥る組織になってしまう。新しく入ってきた人にベテラン並みの能力を期待する組織があるが本当に考えているのかな。