まとめ
歪んだ愛国の発露としての反米とその道具としてのソ連等
海外勢力は保守・リベラル(革新)、左翼・右翼、自民党・社会党とも関わりがあるので、「藪をつついて蛇を出す」ことになりかねない。その気概がリベラル側にあるかどうか。
弁護団はそこに気を回す必要がないから出来る。
経済右翼と売国左翼~愛国のなき国家観~
戦後否定された物に国家と愛国(ナショナリズム)がある。
国家は自治体に分割された。財閥解体と農地解放は有名だが地方を統括する内務省も消えた。政治家でカミソリと言われた後藤田正晴は内務省出身者だった。仕えた中曽根総理は海軍出身。この世代まで旧体制の人物がいた。
解体された国
分割された国家は全国を統制が出来ない。コロナで明らかになったのは中央の統制が効かないことである。
コロナを押さえ込んだ国はほぼ中央統制が効いている。こぞって褒めていたニュージーランドは中央統制の国である。社会主義ではなく中央統制の国が一つのキーになっている。中国は社会主義文脈ではなく中央統制で見るべきである。韓国も同じである。
中央統制が必要だと知っていたのは北里柴三郎である。北里柴三郎は内務省で仕事をしていたが、管轄が内務省から文部省(今の東大の研究所)に移管されたことに腹を立てて出て行った。
北里柴三郎はかねがね伝染病研究は衛生行政と表裏一体であるべきとの信念のもと、内務省所管ということで研究にあたっていたが、1914年(大正3年)、政府は所長の北里柴三郎に一切の相談もなく、伝染病研究所の所管を突如、文部省に移管し、東大の下部組織にするという方針を発表した。
伝染病は県境をまたぐため、全国的に一律で行うことが必要だった。
愛国の代替物~右の改憲、左の反米~
愛国または民族主義は否定されたが素朴な心理は残っている。このため代替物として反米が使われた。
反米軍基地など一種の民族主義=排外主義である。左翼はこちらに乗った。
右翼は押しつけ憲法である。自立した個を回復するには自分たちで憲法を書く必要だある。占領下の憲法はどうしても神聖性が欠ける。生まれが不幸なのである。
それは近代化は日本がしたという現実を受け入れられない韓国と同じである。このため建国神話として北朝鮮に憧れるのである。
歪んだ愛国心の発露として反米がある。
検閲された戦後の言論空間はアメリカの資料からわかる。さすがアメリカ国立公文書図書館。
愛国はないが利権はある
残ったのが利権である。つまり金である。金を貰えるなら節操なく外国勢力と関係を持つ。私的利益は正義である。つまり売国奴になる。それは左右を問わない。
新聞を売るために政府を叩く
戦争で儲けたのは新聞(イエロージャーナリズムは煽って儲けた)というネタがあるが戦後でも変わらない。
公文書の話でも公文書が大切なわけではなく、自分たち(新聞)を売り込むために叩くのである。それはメディア全般であって決して民主主義のためではない。ポリコレの棍棒と揶揄されるように叩く道具として事象を使っているだけで、ポリコレ自体には関心がない。本質は売るためにやっているだけである。
戦後は金儲けだけが生き残ったのである。
精神なき経済動物~リベラル側のスパイ、保守側のスパイ~
戦後政治はスパイ合戦であった。日本にスパイ防止法はない。
外国のスパイだろうが宗教団体だろうが金になる票になるなら使うのである。これが愛国なき戦後史である。